【全1-6セット】じゃじゃ馬ならし ~傲慢辺境伯の溺れる激情~【イラスト付】
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【全1-6セット】じゃじゃ馬ならし ~傲慢辺境伯の溺れる激情~【イラスト付】

ひなのさくらこ/笹原亜美

主人公はヒーロー

ネタバレ
2022年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 出てくる王族が例外なく(例外なく!)全員酷い。最初、アナスタシアが主人公だと思って読んでいたので苛々が半端なかったです。周囲が悪意しかない。無責任で依存体質な兄と、その兄を嵌めて結婚するきわめて策略家の悪女なのに無垢な少女のように書かれている女(最後まで作者の意図わかりませんでした)、アナスタシアを道具としてしか見ていない王等々、アナスタシアに対して「お前が悪い」と言う人間しかいない(ヒーロー含む)。でも主人公がギデオンだと気づいてからは、タイトルの意味がよくわかりました。「じゃじゃ馬ならし」、つまり手に負えない暴れ馬(アナスタシア)を手懐けるかっこいい主人公(ギデオン)視点で見るべきだと。くっそ判りづらい。なのでアナスタシアは主役じゃなかったので苦労するだけさせられて、全然活躍しません。むしろ主人公ギデオンが活躍するための場面づくりのために無茶したり怪我したり無謀な行動するバカ女です。酷い。
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