キミに言えないことがある
」のレビュー

キミに言えないことがある

もふもふ枝子

めちゃくちゃ良かった〜!!

ネタバレ
2022年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小学校からの幼馴染の恭介と佳純。理由があってしばらく会ってなかったけど同窓会で再会、そこからまた一緒に過ごすことが多くなる2人。この段階で、佳純は不倫してて、恭介はずっと佳純のことが好きだけどそれは“正しくない“と思ってる。この話の中で、この“正しくない”というのがとても重要なワードです。恭介は子供の頃から佳純のことが好きなのに、父の影響で正しいことだけをしなくちゃいけないと思ってる。そんな恭介の考えが、実は佳純を不倫に向かわせちゃったということが途中でわかります。切ない・・・。幼いころ親に捨てられた佳純にとって恭介は全てみたいなもので、実は佳純もずっと恭介が好き。一度告白したけど、それは正しくないと断られて、それが疎遠になった理由だけど、恭介はその時も自分も佳純が好きだっていえず…。佳純が不倫相手に振られて、そこで一回体を重ねて付き合うみたいになるけど、恭介はまだこの段階では自分が“正しくない”ことをしてると思っていて、そんな恭介を見ているのが辛い佳純は恭介と別れることにする。離れて、そこでやっと恭介は自分の中の“正しいこと”が何かに気づく。それは仕事のことも絡んでて、この辺り、とても深く練られたお話だと思います。結局、恭介は佳純に会いに行き、自分も本当に昔から好きだったことを告げます!やっと信じてもらえる恭介の思い。。。結局、言えなかったのは・・・なんだろう。正しくないことかもしれないことを選ぶことでも、自分を幸せにしてくれることがあって、それが正しいことなのかもしれないってことなのかなぁ。うーん。本当に素敵なお話でした!
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!