寄越す犬、めくる夜
」のレビュー

寄越す犬、めくる夜

のばらあいこ

何度も読み返したくなる物語

ネタバレ
2022年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ いや、凄い名著に出会えた。某N○Kの1○○分de○○で取り上げて欲しいほど、深くリアルで素晴らしい作品です。繰り返し何度も読み返してしまう作品でした。
キーワードは同情(哀れみ)、愛情、欲情かなと。凄く人間臭くてリアル。私は新谷の気持ちの揺れがとてつもなく共感出来て、何故彼がそう言ったのか、その表情をしたのか、菊池と須藤の抱き方の違いや同じ面、変化など、読み返せば読み返すほど新たな発見があって飽きない。し、納得してする。心情が入ってるからか私からするとどの作品よりもエロさがリアル。生々しいからエロい、故に作品として最高。
岡惚れって恥ずかしながら初めて知った言葉で、岡惚れって言葉が意味するところとか、それを聞いた新谷の気持ちとか、まぁ深い。須藤は新谷と菊池をみて岡焼きして、佐治はなんだかんだ岡目八目な感じで3人を理解してて。すみません無性に岡でまとめたくなりました。
終わり方も最初はモヤッとしたけど、繰り返し読む毎に凄く納得するエンディングで、終わり方からも良い作品だなと感じました。総じて感謝と感動しかない作品でした。ありがとうございます。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!