放蕩息子と恋の穴
」のレビュー

放蕩息子と恋の穴

九號

深かった

ネタバレ
2022年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ チャラチャラした話なんかなぁって思ってましたが、凄く深かったです。田舎の良さと悪さが詰まってた。
やり チンな蒼佑と、そんな蒼佑が憧れていた穣さん。ずーっと穣さんを女の子だと勘違いして、大人になって再会したら男だった!って言う王道パターンなんですが…それを含めた話の広がりがリアルでした。
田舎は確かにおっとりした空気が流れてますけど、その反面少しでも一般的な事からはみ出すと噂の的になるというか…生き辛いんですよね。穣さん、ずっと辛かったでしょうよ。
そこへ本当に裏表なく忖度なく天下一品のバカと呼ばれる蒼佑がやってくるんですけど、素直さが突き抜けてた。今はまだ高校生だから若さ故に突っ走ることもあるでしょうけど、将来は溺愛攻めのスパダリになりそう。
田舎の空気感あり、笑いあり切なさ・苦しさありで読み応えは十分です。丁寧に心情とかも描かれてますし、ページ数も多いし。
上手くいくか⁉→また離れるのか…の繰り返しが胸にきますね。
描き下ろしもすごく良かった。これからも嫌なこと辛いことあるでしょうけど蒼佑は勿論、弟や親友といった味方がいるんですから幸せいっぱいに生きて欲しいなって思います。
エロは濃いめが後半にありました。(途中にも少しずつある)
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