こわがらないで、そばにいて
」のレビュー

こわがらないで、そばにいて

ロング

王道だからこその心地の良い読後感

2022年2月23日
パティシエ x 記憶喪失 x 黒髪けなげ美人受け。
文字を羅列しただけで、たま・りま・せん!
記憶喪失モノと言えばA先生の上下巻を“なんどでも”読んでいますが、こちらの作品も別のテイストでとても良かったです。

はっきり言ってシンプルです。
構成もエピソードも心情も王道を行ってます。
しかし、それゆえに気持ちを預けやすく、純粋に感動に浸れました。
また受けくんが敬語を使う上品おっとりキャラなのに部屋はぐちゃぐちゃとか。
攻めくんは繊細な職業なのにパッションと男気あふれる陽キャとか。
2人のキチンとしたキャラ設定がシンプルなお話だからこそ生きています。

ケーキのオペラのような、なめらかな外装。
カスタードプティングのような、滋味あふれる優しさ。
苺ショートケーキのような、約束された感動。
面白くて切なくて、読後感が心地の良い作品でした。

局部は見えない構図でした。
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