傷心公爵令嬢レイラの逃避行
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傷心公爵令嬢レイラの逃避行

染井由乃/鈴ノ助

究極の闇を味わった先にある光?

ネタバレ
2022年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 黒い!暗い!「なんなんだ!この理不尽は!」と怒り狂いながらも、読み出したら止まりませんでした。結局、1日で2冊買って、読んでしまいました。。読み応えは十分すぎるくらい。ただ、あまりにもどっぷりハマっちゃって、現実世界に帰ってくるのにしばらくかかりました。。。
ヒロインにまとわりつく王太子の狂気の執着に比べれば、可憐な外見で両親を誑かし、見事に姉から王太子を奪った妹の腹黒さなどカワイイモノでした。むしろ、後の方で最初から最後まで“ブレずに”姉を憎んで、嫌っていたと告白したところを読んで、素直に感心しました。まあ、その両親も最初からかなり壊れていましたが。『腐臭漂うヘドロの沼の真ん中に凛と咲いている白百合を、誰が手折るのか?』読み終わって最初に抱いた、この作品のイメージです。
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