うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

鹿島こたる

芸術品としての美しさと無垢な美しさ

2022年3月1日
顔、体、白く艶めかしい肌を持ち、芸術品として完成されたような外見のうつくしさと、一見、傲慢で冷徹に映る内面は純真無垢で無知なうつくしさを持つミチル。ミチルが浮世離れした環境で育ったゆえにいろんなことを知らず、起こしてしまう行動はかなり痛々しい。夕路が愛を伝えていく中で、獰猛な視線に惹かれていたミチルが、夕路に芸術家としての自信を取り戻させるエピソードが良かった。序盤でいん靡で官能的な印象を持ったけど、人間的な愛を感じるセックスシーン、美しかったです。最後まで、芸術に昇華させていく泰泉も印象的。ミチルのタトゥーをカラー絵で見られたらもっと最高でした。
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