高台家の人々
」のレビュー

高台家の人々

森本梢子

爆笑警報発令中…でも実は感動作!

ネタバレ
2022年3月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 多方面の要素でめちゃくちゃ面白いです。まず、設定を思い付いた作者さん天才。一巻を読んだ段階で最終巻まで購入したぐらいです。
テレパスであることから、ずっと他人とは壁を作って気を張り詰めて生きてきた光正が、面白くて優しい妄想ばかりしている木絵と出会ってどんどん壁が崩れて緩んでいく過程が本当にいいです。
木絵は私が今まで読んだマンガの中でもダントツで容姿はかわいくなくて(ごめんなさい!)、光正はダントツでカッコ良く氷の王子様で。そんな2人が愛を育む過程に、「愛する人に愛されるってなんて素敵で、そんな人と出会うことはテレパスですらない普通の人にだって奇跡なんだ」と気付かされる作品です。(光正から愛されても一向に“美しく”はならず、なんなら愛された翌日は“変な”顔になる木絵なのですが、それがいいのです。5巻では木絵の心の美しさに感動で涙します)他の登場人物たちも魅力的な人たちばかりで、愛に溢れています。
木絵の妄想が面白すぎて構えてないと毎回100パー吹きます。保証します。木絵の妄想を目の当たりにしてクッて横を向いて堪えられる光正は本当に強者です。でもそんな光正の緩んだお顔が尊いです!
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