すてきな命の救いかた
」のレビュー

すてきな命の救いかた

イーライ・イーストン/冬斗亜紀/麻々原絵里依

4作目:タイトルがとてもいい!

ネタバレ
2022年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんて素敵なお話なんだろう!読後に生じた率直な感想です。ただ、このお話を十分堪能したい場合はシリーズ1作目から読む事を強くお勧めします。
今作は、犬シェルターを営む犬大好き人間ラブと虐/待された過去を持つサミー(ラブラドールのクイック)の物語。さすがラブの犬好きは筋金入りで、おいそれと懐かないサミーの気持ちを辛抱強く待ち慮る態度に感服しました。そのラブの努力が実ってサミーが心を許すところで一件落着‥とはいかなくて。今回も様々な問題はあれども「去勢」という視点は思い浮かばなかったので、すごく興味深かったです。
それとマッドクリークの財政問題に鋭く切り込むラブの構想、めっちゃいい〜!ここは読んでて興奮ものでした。前作に引き続き今作も現実に起こりうる問題に皆で立ち向かい対処する姿は感動もの。ラストのパレードはとってもウキウキしてラブやったね!とハイタッチしたい気持ちになりました。
好意と尊敬と感謝と信頼で成り立つ魅力的な街マッドクリークに立ち寄ってみたいと思わせてくれる、最高にハッピーで素敵なお話でした。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!