恋の靴音
」のレビュー

恋の靴音

青山十三

靴音を聞き分ける職人が人の心もメンテする

ネタバレ
2022年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『恋のつま先』『恋の靴音』『恋の誘惑』『恋の行き先』と続く「恋する靴屋シリーズ」第2弾は『恋のつま先』で舞台となった高級洋靴店の店員•住田が電車でDKに足を踏まれたところから始まります。住田は足を踏まれたことよりも、そのDKが超高級な靴の踵を踏んで履いていたことに腹を立てます。父親が靴職人だった住田には根っからの靴職人の熱い血が流れているのでした。『王子と家来』住田の同僚•四谷の恋人•鷹場の異母弟•赤坂陽介と幼馴染の六郎のお話。寂しがり屋の王子と優しくてお人好しの家来です。『魔法をかけて』同じ靴店の店員•新宿のホスト時代の友人•幹久は、店の女装ナイトをきっかけに店専属のスタイリストのトオルくんに回復の魔法をかけてもらいます。嘘をつくのが仕事のホストは、回復魔法が無いと空っぽになってしまうのでした。『キラキラの夜に』幹久の店のNO.1ホスト•ヒカルくんとオーナーのお話。全編通じて恋する靴屋さんは一人しか出て来ないスピンオフ的な一冊です。
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