LOVE HOLE 101号室 ~テッペン↑超えちゃって~
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LOVE HOLE 101号室 ~テッペン↑超えちゃって~

厘てく/YAZIRUSHI label

後半の巻き返しで、断然面白くなりました。

ネタバレ
2022年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『一生俺に憑いてこい!』が面白かった厘先生。
コミカライズは、原作のイメージを損なわないようにしつつ、作画される作家さんの味も発揮して欲しいところで、ある意味難しいと思うのですが、さてどんな風に調理なさったでしょうか…
BLCDコミカライズ三部作。202号室担当の千代崎先生が良かったので、101号室購入です。
友人で幼馴染みの駿輔と成生。終電逃してラブ ホに行く事になり…初のラブ ホ探検ではしゃぎ、一緒に入るお風呂でえっちな事をされる成生。前半の大部分のページ数をとられ、おや?これは声が主役のCD用のためか?と思ったんですが、徐々に巻き返す展開がいい!駿輔の気持ちが見え出して、甘さが加わるんです。好きなんだなぁって。抑えていた気持ちが、抑えきれずにゆっくりと溢れだすように甘く、そしてエロく二人の関係を変えて行く…
恋が成り立たなかった友人同士の間に、友情は続くのか?大きなテーマで、男女関係なくこういう経験された人も多いかと思うのですが、とても感情移入しやすいですね。想いを寄せた方も、寄せられた方も、気まずいだけだし、片思いの方からすれば辛いだけ…友情を続ける事は、なかなか難しい事なのでは?…
だから駿輔の気持ちが、すごくわかるんです。でも、なんだろ。表現の問題か、言い方が悪いのか、あの駿輔の終わりの告げ方は、少し脅迫めいてきついと思った。あれだと成生が責められているように見えるし、駿輔の気持ちを押し付けてしまうように見えてしまうんですよね…ちょっと違和感。駿輔はきっとそうではないはずで、振られた相手の側にいるのが辛いだけなんじゃないかと。成生を困らせるような事はしたくないと思います。
二人の関係にヒビが入ってしまったけれど、そこをね成生が本当にカッコ良かった!この巻き返しのおかげで星5つにしましたもん。
戸惑いやら、哀しみやら、成生だって混乱したと思うのに、一生懸命に駿輔の気持ち、自分の気持ち、いっぱい頭を悩ませて出した答え。
腹をくくって、大きな心で受け止めて、後悔しないように素直な気持ちで二人の事を考えた成生が、男前過ぎる。まだ確実じゃない。でも始まる新しい関係にドカッと腰を据えた成生の男気よ。素敵だね。
恋人としての初エチは、愛したい悦ばしたい駿輔の手や口の攻め具合がえっち。だんだんと余裕をなくしていく二人が良くて、もう友人の影がありませんでした。良かったぁ~。
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