背中を預けるには
」のレビュー

背中を預けるには

小綱実波/一夜人見

思っていた話と違ってた

ネタバレ
2022年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレ多いので注意してください。番外編以外全て読みました。1巻は主人公レオリーノの前世現世が大半書かれていますが"章"の区切り方に読みづらさを感じ、その後ネット上に公開されていた小説と知り納得しました。2巻くらいからは問題ないけど、1巻は読者に読ませるというより作者が書きたいものを自由に書いている感じが強かった。食事はどんな物を食べているのか・城や街にはどんな生き物がいてどんな草花が生い茂っているのか等、情景を思い浮かべるような記述が出てこなかった。スマホで読むなら物語の筋だけ追う簡単な作りがいいのかもしれませんが、私はその点満足がいきませんでした。その割に主人公の見目麗しい点だけは細かに書かれ、誰も彼も少年に手を出したくなるような事ってあるの?と不安にもなる設定。まあそれも納得して完結まで読みましたが…最後なぜ普通のハッピーエンドにしてあげなかったのか、そこに不満しかありません。最後の最後にあんな下衆な秘密の暴露、最初から決まっていた結末なのでしょうか?正直2巻でやめておけばよかった!高い買い物でした。転生物、三角関係、執念のいくつく先の拗らせた作品は好きですが、この作品は手放しで良作でしたといえる物ではありませんでした。一個人の感想であり高評価されている方を批判するものではありません。ちなみに一番良かった流れは2巻、レオリーノの前世の部下に出会いそこからクラヴィスが暴走する流れです。1巻の初っ端に書かれているシーンは2巻中盤に出てくるシーンでした。
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