幼馴染じゃ我慢できない【コミックス版】
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幼馴染じゃ我慢できない【コミックス版】

百瀬あん

素晴らしい美し愛

ネタバレ
2022年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ エロ描写はしっかりエロなのに、愛は美しかった。
幼少期からの拗らせ重愛なりょうた。個人的ベスト重愛アワード最優秀賞シーンは、「アオちゃんに彼女が出来たから自分の気持ちを隠すように彼女を作ったものの、アオちゃんが別れた報告をするや否や秒で自分も別れようメッセージ送信して俺も別れた報告する」シーンです。え?聞いてる横で?トトトって(←メッセ送る音)?良心どこいった?仕事早ない?wwwwwwってなるスピード感。まさに相手以外は眼中に無いどころか多分りょうたの世界に生きてないんだろうなと伝わりました。当て馬の女共、悪いがご馳走様でした良い働きだったぞ と噛み締めました。
個人的ベスト美し愛アワード最優秀賞シーンは、「俺の知らないところで泣かないで」です。おま、、自分散々苦しい思いをしたのに、、そのタイミングで絞って出てくる言葉それかよ、、何にも執着しなさそうなのにそこは帰らないのかよ、、たまんねぇな、、と噛み締めました。
そして、周りの人の甘くない(基本応援して貰える方向だけど)社会も書かれてるのも好きです。りょうたのお母さん報告タイムでの、孫の顔〜2人で顔見せなさい のところは号泣必至。お母さんとしては正直複雑な気持ちもあるんだろうなと、でも息子の様子を見てて応援したんだなと。うーん、苦しい。まだまだ同性愛がマイノリティであり「一般的」じゃないとされる中、こういう人たちが普通に外で手を繋げるよう、本当にりょうた君には世界を変えて欲しいなと思います。
…でも身体的なハードルはどう越えられるんだろう、夢がないけど少子化進んじゃうよな…なんて真面目に社会・道徳的に考えました。こういう作品から、みんな考える機会が増えるといいなと思います。
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