お憑かれさまです 【電子限定特典付き】
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お憑かれさまです 【電子限定特典付き】

日乃チハヤ

霊は視えるのに肝心なものが視えない攻

ネタバレ
2022年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ つくづく満足度の高い作品だと思います。
主人公のまっすーは霊が視えてしまう体質で、まっすー目線でお話は始まります。初めて読んだときは「わー、こんな霊、よく思いつくなあ…えっ、ヤバッ…いやあぁぁァァ…」と先生の描く霊のクオリティーの高さに話が入ってこないほどの衝撃が。いや、霊のキャラデザ、すんごい上手で、一コマ当たりの画面の密度がまず高い!
そのまっすー。
霊は視えるのに、いや視えるからなのか人の心が読めず、それが健気な柴ちゃんとのモダモダすれ違いと笑いを生みます。
何度「そーゆーとこだよまっすー!」とツッコミを入れたか分からない 笑 。
一度、柴ちゃん目線で読んでみようと、BLで鍛えた心眼で(笑)、画面から霊を消して(やればできるんですねこれが)初めから読んだら、プハッ、こ、これはヤバい、エッチ過ぎるやないかい!!霊に気を取られて気づかなかった。そんなことしておいて、その態度かよまっすー!そりゃあみんな柴ちゃんの味方になるわ!(良ければ試してみてください、おススメです☆)
それにしても可愛いなあ、お互いを大切に思うからこそのモダモダにすれ違い…終盤に向けて、まっすーが自覚を増すごとに増していく雄みも見どころで、その末の気持ちの通い合うまでの友達2人組のナイスアシストもグッジョブ!
霊が絡む新ジャンルにして、絵も充実してて、ユーモアも、切なさもあたたかい気持ちも、しっかりエロも味わえて、攻め目線で読んだ後、受け目線で読んで2度美味しい。霊が上手く絡んでいるストーリーも心情描写も上手。高人気も納得の1冊です。
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