忠犬だって主に乗りたい 【電子限定特典付き】
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忠犬だって主に乗りたい 【電子限定特典付き】

あずみつな

味変でビックリ!

2022年3月12日
ギャップが好きです。
たいていはONとOFFでのギャップ、または通常時とエッチ時とのギャップな訳です。
しかし今作は、設定をもってムリヤリ急激なギャップを起こしています。

キャラのギャップもすごいのですが、作品内容に「味変主従BL」と明記されている通り、試し読みで抱いた印象とは全く違う世界が広がっています。
正直episode 02のラストで、えっ?ちょ?なに?!ってなりました。
なるほど〜!味変とは上手いこと言うな!

世界観のギャップに加え、シリアストーンだったのがコミカルに舵を切ってきます。
これはちょっといただけませんでした。
コミカルを演出するためなのか、もふもふな狼を出してきますが、気持ち悪いくらいそれまでのお話にマッチしていません。てか狼って書いてあるけど全くそう見えません。
終盤にウサギも出ますが気味が悪いです。
コミカルにはセンスが無いと成功しません。
ちみキャラを入れればコミカルに見えるかもと思うのは悪手の見本だと思います。

主従の2人がCPなのですが、愛とか恋とか、世俗的な感情に当てはまらない繋がりが切なくて良いと思いました。
そこを深掘りせずにキモいもふもふで場を濁された印象なのが残念でした。

えっちはエロエロです。
最初は攻めが受けを好き勝手し放題していますが、本来は「主」が圧倒的なチカラを持っていると知ってから読み返すとめっちゃ滾ります。
後半ではメチャクチャ気持ち良さげなえっちシーンがたくさん有ります。

もうちっとモフモフがうまく演出されていれば満点だったのに、返す返すも惜しいと思いました。
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