このレビューはネタバレを含みます▼
さいとう作品は大好きで、ゴルゴ13は言うまでもなく、サバイバルなどでも世界観の作り込みや知識の掘り下げは流石なのですが、当作では登場人物の行動が、少しリアリティに欠けていると感じました。
最初の上司の行動からして、スニーカーや軽装ならまだしも、革靴背広で三時間の登山を始めたり、スクープを独占する為にと、初対面の相手の通信機器にドリンクをかけて破壊するという暴挙。普通に考えても、叩き出される程度で済めば幸運です。
世界が崩壊しているのに、在日米軍や自衛隊、警察等の銃器を所持している集団はなく、ヤクザが幅を利かせています。出て来るのは男ばかりで、女性はいません。東京は犯罪者だらけだと警告を受けているのに、拳銃一丁持たずに向かいます。
一番無理があるのが、人間を殺して木に吊るしたり、高層ビルに登らせて何階で落ちて死ぬかを賭けにする輩が、子供だからと見逃す筈はありませんよね…