敏腕弁護士との政略結婚事情～遅ればせながら、溺愛開始といきましょう～
水守恵蓮/浅島ヨシユキ
このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインの父は『弁護士事務所を任せる代わりに娘を娶れ。だが愛するな』と言って亡くなり。
ヒーローもそれを一年間も守って、サポートの女と恋人同士だと噂になったまま。
ヒロインは結婚当初から一年間の絶望の日々を乗り越えて、父親の死の後、ヒーローへ離婚を切り出す。
読んでいて、このヒロインが可哀想で可哀想で仕方なかった。
ヒロイン父は、体の弱い亡くなった奥さんを愛し過ぎてたかも知れないけど、だからといって自分の娘が子供を産まないように、ヒーローへ『愛するな』なんて言うとか、娘に地獄の結婚を強いて自己満足する毒 親でしかない。
そして、そんな毒 親から救ってやるならまだしも、一年間も苦しませ続けたヒーローには、「離婚されてしまえ！お前なんか！」と怒りを覚えた。
長期間の横槍女からの嫌味や、家での冷酷な旦那からの仕打ちには、私ならその後、溺愛されても嫌悪感しかない。
しかも初めてで強○まがいな事をするとか信じられない。
中盤以降、豹変するように溺愛って、それなら親父が生きてる間から、どうにかしてやろうとは思わなかったのか。
正直言えば、ラストはハッピーエンドで構わないんだけど、もっとヒーローに罪悪感を感じて貰って、ヒロインから嫌われてヨボヨボになって欲しかったし、横槍女には徹底制裁して欲しかった。
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