プリフェクトの箱庭
」のレビュー

プリフェクトの箱庭

左藤さなゆき

無事完結、おつかれさまでした

ネタバレ
2022年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 執着攻めなので、こういう結末がベストなのかな。
しネタじゃないだけきっとハッピーなんだろうな、とは思うのですが(ハピエン厨の自分には、しネタだったらもう立ち直れなかったでしょう苦笑)、私には重かったかなー。
家族もすべて捨てて、ふたりきりの世界。ていうのが。月人さんにとっては幸せな世界なんだろうけど、最後、お見送りすら止められる澪斗くんの表情が…なんともいえずひっかかりますね。
本当に幸せなんだろうか。と不安になる。
これから長い人生、ふたりぼっちを選んだ、選ばざるを得なかった澪斗くん。
美しい庭に佇む美しいふたりのシルエットは、他者の侵入を許さない、ひどく狭い世界に閉じこもっているようで息が詰まる。
単行本で描き下ろしを描いてくださるなら、少し、明るい広い世界で生きるふたりを感じられたらなぁと思います。…無理かな。
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