妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~(分冊版)
橘ちなつ
このレビューはネタバレを含みます▼
死を決意したちなっちゃんが準備して死に場所に向かうシーンは読んでいるこっちも本当に辛くなって涙が止まらなかった。可愛くて綺麗な絵柄だけど、ふとしたときに不穏に感じる物体(赤ちゃんのメリー、部屋の電気、ドライヤー、揺れる赤ちゃん、赤ちゃんの口や目、拘束具の黒いボタン)の描写が怖くて背筋が凍る。どんどん狂っていく錯乱状態のちなっちゃんも壮絶だった(カラスの鳴き真似など)病名も分からず医者も役立たずで頼りにならず原因不明の症状に襲われてさぞや苦しかっただろう。現在のちなっちゃんが回復していることを願うばかりです。最終話で報われてほしい。とりあえずメガネのエセ看護師の箕岡は全裸土下座して謝れ。
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