弁護士は恋を自白する
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弁護士は恋を自白する

榎田尤利

榎田先生はバレエがお好き

ネタバレ
2022年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作は日本人バレエダンサー潤也×アメリカ人弁護士アシュレーの“プリティウーマン”物語。
初っ端から王道だと分かるシチュであっても、榎田先生の手にかかると飽きずに読んでしまいます。ダンスにかける潤也の熱意やアシュレーの潤也に向ける優しい眼差しに安心して読み耽り、ラストは潤也のバレエに大袈裟ですが見惚れてしまったほど。そのくらい臨場感があって良かった。榎田先生は本当にバレエが好きなんだなぁと分かる締めでしたが、文字だけでバレエの世界へ誘う筆致はお見事!もっと潤也のバレエに浸っていたかった程です。
後半は、潤也と同じバレエ団に属する金髪イギリス人のショーンと日米ハーフのリック(陸)、共にダンサー同士で表題作のスピンオフ的な位置付け。表題作では息の合った2人でしたが、その関係に至るまでにはお互い色々あって微笑ましかったです。期間限定の読みホにて。
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