このレビューはネタバレを含みます▼
母娘2代に渡り、自分の立場を弁え、好いた男性との道は諦めて王妃、女王としての道を突き進んでいく様に、涙を流さずにページをめくることはできません。
大勢の民に求められる「正解」を選びとる二人ですが、本当に「正解」を選ぶだけか人生なのか、他になにかいい方法はなかったかと考えてしまいました。といっても、亜姫は王としての才能もあるので、だからこそ悩ましいところ。
せめてできる最大限のこととして、亜姫が薄星に対し「私がもう口に出せなくなっても愛してるっておぼえてて」は一生忘れられないシーンです。
この二人の関係性だからこそ言える言葉で、お守りになるはずの言葉だと思いました。どうか来世こそもっと穏やかに二人で過ごしてほしいと願ってやみません。