雨傘をとじる夏
」のレビュー

雨傘をとじる夏

後藤

ジーンとしました。

2022年3月26日
新が ある夏に 恭介と彼の叔母に出会って、心の中で ずっと 泣いていた彼が ようやく 泣き止んで 前を向いて、笑顔を取り戻して、人生を歩きだす物語と言ってもいいと思います。タイトルの”雨傘をとじる”は’泣き止む”の比喩じゃないかな、と思います。恭介のくったくのない明るさと優しさと彼の叔母の荒々しいけれど、人を放っておけない気性と叔父のおっとりとした雰囲気が 新を ほんとに 温かい渇いたタオルのような愛情で 包み込んだんだと思いました。
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