WOLF PACK【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】
ビリー・バリバリー
このレビューはネタバレを含みます▼
北欧神話を下敷きとしたファンタジー。伝説の狼•フェンリルの子孫は、狼の姿と人の姿を持ちます。その子孫である、谷を統べる一族のαガルムと湖を統べる一族のαハティとの婚儀から始まります。本来ならばハティの妹スコールが花嫁となる筈だったのですが、スコールはヒグマとの死闘の末に命を落とした為、ガルムとハティはオス同士で契りを交わすことになります。お互い群れのリーダーである二人(2匹?)は、知力•体力•群れを統率するリーダーシップ、全てにおいて互角で、互いに尊敬を払います。ある日、スコールの亡くなった場所で祈りを捧げたいというガルムをハティが案内してゆくと、そこには人間の痕跡が残されていたのでした。傷ついたハティを背負い、自らも血を流しながら、深い雪の中を一足一足歩を運ぶガルムが、祈るようにハティに語りかけるシーンに胸が震えます。オーロラはフェンリルの子孫達の魂という伝説のもと、深い闇と無数の輝く星、吹雪とそれを受け止める狼達の毛並みと全てが美しいです。きりりと透明な北欧メタルをBGMにぜひどうぞ。
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