ロスト・ラッド・ロンドン
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ロスト・ラッド・ロンドン

シマ・シンヤ

Ladは誰のことかしら…。

ネタバレ
2022年3月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★大学生アルと刑事エリスがタッグを組むクライムサスペンス。(4/7までセールですよ)

★地下鉄車内でロンドン市長が刺殺された。警察は市長が殺された日時に同じ地下鉄を利用した人物を当たり、エリスがアルの部屋を訪ねてきた…。

★表紙のデザインがかっこいいなーと目に留まりました。普段BLを好んで読んでおりますので、こちらも青年漫画ジャンルではありますが、表紙の2人のブロマンスくらいはあるかなーと期待しましたが、それはありませんでした笑。サスペンス色の濃さを、淡々とした展開、内面描写がより引き立て、緊張感が高まります。反して、アルとエリスのやり取りはシニカルでありながら温かく、信頼が築かれていく過程が良いです。エリスの同僚たちもキャラ立ちしており、サスペンスを台座とした人間模様やそれぞれのルーツを描いた作品だな、と思いました。ラストもとても好きでした。

★ワイド表紙絵、モノクロ背景絵含めて1〜3巻205,201,201ページ。他の方々が書かれている通り、初見はオノ・ナツメ先生を思い起こしましたが、読み進めますと、作風は異なり(雰囲気が鮮明で骨太な気がします)、独自の世界観を感じました。面白かったです。

★「第25回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門新人賞」受賞作らしく、新人さんなの!?と驚きました。新連載もスタートしているようで、今後もとても楽しみです。
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