4月の東京は…
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4月の東京は…

ハル

愛の話???

2022年3月29日
気になっていたのでクーポンで購入。
学生時代の同級生、和真と蓮。社会人になった2人が再会するところからお話が始まります。

作者様も『これは愛の話です』と言い切っておられ、和真の母親にも『あれほどの愛は知らない』みたいな台詞があるのですが、正直そこまでの深い気持ちにはならなかったです。

10代の頃の友情とも愛情ともつかない曖昧な気持ちを持っていた和真と、ほぼ愛情の自覚があった蓮。
子どもだったゆえに周りに迷惑をかけ、傷つけ、自分も傷つき、、の辺りはまぁ分かるような流れなんですが、再会してからわりとご都合展開な気が。
そして残念な大人が多すぎる。
蓮の親もそんな極端な設定?と思うし、和真の母親の『和真が女の子だったら云々』な台詞も、え?男の子でも大問題だよ?だし、会社の真田はもちろん、社長もあり得ないよね?と、お話を展開させるために悪役にしたのかと思うほどキャラ設定がんん?と引っかかってしまいました。話に入り込めなかったです。
深い話のようでそうでもない。

ただ、私は溺愛が好きなので、和真が蓮をとても大切にしているところや、蓮が満たされてどんどん幸せそうになって行くところ、結末はよかったです。

愛の話かどうかは読み手がそれぞれ感じることだと私は思うので、愛の話ですと言い切られると、そんな刷り込みするようなことしないでほしいなぁ〜と感じました。
絵の頭身も高すぎて気になりました。巨人にしか見えないコマがいくつか、、体とか丁寧なんですけどね。肉体に対して頭が小さすぎて。
☆3.5くらいでしょうか。
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