このレビューはネタバレを含みます▼
小さな探偵社を営む松田は、依頼されて高校の同級生•神子と再会します。昔から不幸そうな子と付き合っては、相手を可愛く幸せそうにしていた神子は、今回も養ってくれていた女性から別れる時に百万もらっていたのですが、それを相手に返す代わりに松田のところに居候することになります。セ◯レの彼にはホテル代も払わずにトンズラされ、浮気調査では相手に見つかりボコられる松田は立派な不幸体質で、実は高校の時から気になっていた神子との同居が始まると早速関係してしまいます。茫洋として掴みどころのない人たらし•神子と、きゃんきゃん吠える割には下半身がフリーダムな松田とのバディは、会話のテンポも良く、二人は一緒に暮らしながら様々な依頼や商店街を舞台にした事件を解決してゆきます。神子が昔飼っていた犬や松田の高校時代の片想いの相手など交えながら、草間ワールドらしい日常の中のファンタジーが描かれます。松田を見ていると、先を悲観する思い込みが不幸を呼ぶのかなぁと思いました。これからは神子のなすがままのポジティブさで二人とも幸せになることでしょう。