このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリーの構成がすごくよかったです。この作品の主な主役はジーン×ユキ。ここで出てくるけど学校は吸血人類達がその事実を隠し、人として生きるためにシニアから2つの人類が混ざって、完全檻の中のような寮暮らしで学校に通う感じです。吸血人類には噛んだ人に、忘却型、催○型などなどの効果が出ます。ジーンは誰からも人気で人柄の良い人ですが吸血人類の1人であることを隠しています。ユキは友達のいない、というか作らない質で、物ごとははっきり言うしツンツンしてる感じです。そんなユキに気兼ねなく絡んでくるのがジーンでした。ジーンがモブの星の鱗(愛してしまうと人間から出てしまうもので血飲欲が抑え込めない)のせいで吸血人類だとバレてしまいます。そこからはたくさんの葛藤を抱えつつもユキはジーンにしっかり向き合いますが、ジーンは人の血を飲みたくない、人としてありたいという思いが言葉や表情から伝わって、愛しては行けないと思ってしまうとこが切なかった。それでもどうしてもユキが星の鱗が出てしまった時のジーンは嬉しそうだけど噛んでしまったため謝るようになぐさめるのがたまらなくて。しかも普段つんつんのユキが噛んだ時の反動でトロトロになってるのによく手を出さなかったなって。安易に手を出さないとこに好感です。そのあとのユキの、愛してしまってごめんなさいに泣けました。でもおかげでジーンは前に進むため今まで事例のない行動に出たのはかっこすぎました。大人になってからのジーンはユキに相変わらずぞっこんですが、血を吸わなくてはならないので、それに対し謝るを禁止していたため、たくさんの行動にごめんなさいを含んでるところ、それに気づいてるユキが切なくて暖かくて。あと、噛まれたあとのユキが可愛すぎてたまりません。あんなつんつんしてるのに星の鱗出しちゃうなんて反則。それから、もう1つのCP。パベル×アウラはすごく泣けるCPでした。アウラが星野鱗を出して、両思いになれたことでパベルが噛んだら、まさかの忘却型でアウラに忘れられていた。それを何度も何度も繰り返す。忘れれてるのに何度も同じ恋をする。深く切ない愛に涙が止まりませんでした。アウラが密かに日記をつけていたこと、どんだけ忘れられてもそれでも諦めないパベル。素敵でした。この2人をもっとガッツリみたいです。アウラの可愛さがタイプだったので(笑)