光が死んだ夏
」のレビュー

光が死んだ夏

モクモクれん

圧倒される

ネタバレ
2022年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルからして普段は避けてるタイプのお話のはずなんですが……なんかすっごく惹き付けられるんですよ。表紙とか。そして試し読みをしたらもうダメ。圧倒的な力で引き込まれてしまいました。

むせ返るような夏の描写。「お前やっぱ光ちゃうやろ」の一言で表面に出てくる非日常。

目の前で同じ様に喋って笑うのは光ではないナニカ。

悲しさはありますが、謎やホラー要素や光(ナニカ)とよしきの関係がどうなるのか、続きが気になり読むのが辛いという程ではありませんでした。

ただ繰り返し突きつけられる光はもういないという現実と、ナニカに重なる光の面影に揺れるよしきの感情は切ないです。

ナニカにはちゃんと光の記憶があって思い出も共有してるんだよね…。

ナニカの方もどういう好きで自分の気持ちなのかも分からないけど、ただよしきが好きで嫌われたくない。

子供の様によしきに縋るナニカと、危険だダメだと分かっていても離れられずジワジワ混じっていくよしき。

好きな人が出来たらすぐ結婚しろと言っていた光の父。ウヌキ様とは、光の家の役目とは何なのか。


追記:なかなか話が進まず3巻から購入迷ったけれど5巻まで読了。

6巻から新たなパートとの事ですが進みはゆっくりペースで謎やホラー要素の盛り上がりもあまりないので完結してから読むか迷います。
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