寄宿舎の黒猫は夜をしらない
」のレビュー

寄宿舎の黒猫は夜をしらない

鯛野ニッケ

強く前を向く彼らが眩しく、愛しい

2022年3月31日
幻想的な舞台のファンタジーでありながら、理知的な作者様らしく設定はとても緻密。登場人物も魅力的で、世界観に没入できます。終盤近くまで彼らの境遇の切なさに心が震え、しかしそこで現状に迎合せず、望む未来を掴み取ろうと強く前を向く主人公達に胸を打たれます。
自分もこの学校で、彼らと同じ時にこの寄宿舎で、一緒の時を過ごしたような気持ちになりました。とても素敵な作品です。ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。
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