世界でいちばん遠い恋
」のレビュー

世界でいちばん遠い恋

麻生ミツ晃

すごく好き😄

ネタバレ
2022年4月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ いつの間にか「あとで買う」に入ってたうちの1冊。なんとなく購入して読みはじめて、数ページで引き込まれました。
五十鈴のルーティンで組まれた日々に入り込んだ、文字どおりの不協和音。
五十鈴がいうところの「少し親切じゃない」トウカは学生バイオリニストで、ある日を境に五十鈴と関わりを持ちます。聴こえないことへの対処(顔を向けて話すとか)はするけど、過剰に気を遣うこともない。
それどころか、バイオリンを褒められても「聴こえないのに?」と訝しんだり、玄関チャイムに反応するライトで遊んだりと、まあ遠慮もなく。
けれど、五十鈴にとってはかえってそれが気楽で居心地が良かったんだろうな。
トウカにとっても、五十鈴の音を知らない故の素直な言葉は新鮮で、バイオリン以外の楽しいことを探そうとしていた自分にまたバイオリンを弾くこと、自分の音を人に届けることを教えてくれた五十鈴は唯一無二なんだろうと思いました😊
ふたりが少しずつお互いを知り、欠けた何かを補いあってゆく過程が丁寧に描かれてます。
1巻ラスト辺りで五十鈴がトウカを意識し始めたぽいので、この先ふたりがどう進展して行くのかめちゃくちゃ楽しみです😍
絵もすごくきれい😃トウカのバイオリンを弾くシーンも、逆に五十鈴が過ごす無音の世界もしっかり感じます。描写が素晴らしくお上手だなあと思いました😄
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