てだれもんら
」のレビュー

てだれもんら

中野シズカ

わー素敵!

2022年4月7日
【2025/4追記】
5年半ぶりに待望の2巻が発売されました。待っていた多くの同志の皆さまと一緒に、先生にありがとうございますと伝えたいです。
実は1巻では理解出来ていなかったところがありました。特別な庭師だということは分かっていたけど、道具とか、記憶のこととか。ああ…なるほど。それでトオルが…うわ、なかなか切ないぞ。
次巻がますます楽しみになりました。
さて、2巻の刊行を記念して原画展も開催されました。ずっとずっと生で原稿を見てみたいと思っていたのでこの上ない喜び!美しかったですよ…ホントにもう。1巻試読でも見られる行平鍋と大根、ほぼトーンだけで描かれたこの原画、トーンを切り取った跡が画面に残っているのまで見える…エモいとはこのこと。そして制作工程の手数の多さよ…
どうぞお身体お大事に、先生のペースで制作を続けていただきますように…!

【ここから以前のレビュー】
あなたにオススメの作品としてあがってきていたので購入。
お仕事漫画かな?お料理、綺麗で美味しそう〜!描写が独特で素敵だなぁ…ん?…
…BLの香りがほのかにする…かと思ったところへ、ミステリアスで不思議な空気に。
しかも続く…!
先が気になって仕方がない展開です。

で、作者さんのことも気になって調べてみたんです。
そしたら、ずーっと前、15年以上も前に買ったイラスト絵本(私はそう思っていた)「刺星」の作者さんでした。
アート作品のくくりで書店に置いてあったと思います。
外国の絵本のようで、線画ではなく面(スクリーントーン)で描かれる独特の技法に目を奪われました。
手に取って、ページをくって一つ一つの絵を眺める。手元にあることが嬉しくなるようなそんな本。
そう言えばお菓子とか植物の描写が素敵なんだった…。
こちらの作品「てだれもんら」でもそのアーティスティックな表現は健在で、コマやページの構成が目をひきます。

お名前を目にしていながら、漫画に繋がらなかった自分の記憶の引き出しの壊れ具合に呆れますが、シーモアで再び出会えたことが嬉しくて紙本もポチリとしました。
これ絶対生の原稿で見たくなるやつ!って思います。

お料理、植物、和物、ミステリー、BL(未満?)…と、刺さるツボがあり過ぎる。ひとつでも気になるひとには強くオススメします!
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