妻が口をきいてくれません
」のレビュー

妻が口をきいてくれません

野原広子

万人に同じ理解力があるとは限らない

ネタバレ
2022年4月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ いちばん心配なお子様の立場である娘さんが、「ママはずっと我慢して、私たちのお願いを聞いてくれてた」と理解していた上で、漫画で読み取る限りは卑屈になるでもなく、グレるわけでもなく、まっすぐ育っているところがよかったです。旦那様への態度を見るに、どんな問題があったかということもきちんと理解してそうな印象。
奥様がほだされ一旦解決という形になり、かなりモヤモヤっとしましたが、最後に奥様が通帳を見るところでスッキリとした気持ちになりました。

ここからはレビューとは言えないかもしれませんが、この漫画で思ったまま書かせていただきました💦

「そんなことで」「大げさな」
相槌として、何かにつけてこういう事言う人いますよね。言われた方の気も知らないで。確かにどれか1つの不満→無視という構図で見れば大げさかもしれませんが、この奥様が「期待して裏切られるのが悲しいから心を無にする」と言うように、もう何度も何度も裏切られた結果、無視という手法に頼るしかなかったんだと思いました。
また、「期待すること」を「察してちゃん」と解釈する人もいるようですが、この奥様は何度も「こうしてほしい」「ああしてほしい」と要望を口に出しています。それを蔑ろにしてきたのは旦那様。ろくに奥様の話も聞かないで会話泥棒、何かにつけて家事育児を下に見て、自分では何もしない(何がどこにあるのか覚えようともしない)のに重箱の隅をつつくような指摘するのはいっちょ前、そんな旦那様とどうやって会話しろというのか。
疲れてへとへとなのはお前だけちゃうねんぞ、と。
この手の旦那様は思いやりどころか、会話が成り立つ程の理解力がないのでしょうねぇ。
理解力がないから思いやりがないのか。
娘さんは理解力のある人に育っているようでよかったです。
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