のら~拾われ貧乏男子~
」のレビュー

のら~拾われ貧乏男子~

アユヤマネ

出会えて嬉しい本…良作がここにあります。

ネタバレ
2022年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★工事現場の警備員・鯖寅と元請け会社員・土屋の、のら(猫)物語。(4/22までセールですよ)

★警備中に空腹で倒れた鯖寅は、時々土屋に食事を奢ってもらっていた…。

★好きで「のら」になったのではない青年と、放っておけなかった中年リーマン。それぞれの胸にあるものが、シンプルな絵とストレートな言葉でダイレクトに私の胸に浸透してきます。2人だけでなく、ほんの少し登場する人たちの暮らし(人生)にも、心が反応します。

★表題作のみ171ページ。ボロアパートに出入りするのら猫、店先に居座る猫たちを巧妙に絡めて、のらから家族へ……同性を愛するということ、を丁寧に描かれていて、素晴らしい作品だと思いました。

★鯖寅くんが照れ隠しやふてくされてほっぺたを膨らますのが可愛くて…たまらないデス。土屋さんのスタンスもリアリティがあって、とても良かったです。(追記:過去レビューを見てみますと…2013年発行作品なのでしょうか。どことなく懐かしさはありますが古さは感じませんでした)
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