ギンモクセイの仕立て屋
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ギンモクセイの仕立て屋

マミタ

マミタ先生のスーツは戦闘力が高過ぎる

ネタバレ
2022年4月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ マミタ先生の、「ねぇおんなのこにしてあげる」の攻めがドタイプの私に最高のご褒美作品ですね。

スーツは男の戦闘服=萌の破壊力
女はなんびとたりとも入れない異世界。それがスーツ、テーラーです。異論認めます。
しかもストーリーとスーツとエロがマミタ先生の絵柄にマッチして大変読みごたえ有ります。

生吹(受)は祖父から銀座の老舗テーラーを譲り受けましたが、毎日閑古鳥状態。
何とか打開しようと焦りますが上手くいかず…。そこにお客として来店した灯生(攻)から痛恨の一言が…。から始まります。

1話からグイグイ引き込まれました。
生吹の接客(上手い、早い、安い)に対しての返しが「牛丼」は、旨いなぁ!
間違えた。いや、違くて、比喩が上手い。いやいや、誤解ないように牛丼は旨い(笑)

2人で老舗テーラーを立て直すストーリーですが、
お仕事BLとしても優秀で、スーツ話というより経営コンサルタント的な目線で勉強になりました。
上巻では、いかにお客様に来店して頂くか、銀行からどう支援を貰うかを主軸としてましてラブは少なめです。

下巻で一気に伏線回収&エロ補給。
店を救いたかったが失敗した男。と、
店を救いたいが方法を知らない男。

ややもすれば、生吹が一方的に依存してもおかしく無い関係ですが彼なりにも必死で考え、泣きながら素直に吸収する。生吹だけでなく、灯生も救済される。頼るだけでなく、お互いを尊重する。

お祖父さんの切ない前置きが有ったからこその、生吹の「助けて欲しい」は感動的。そう!言えた!お祖父さんはそれが言えなかった。
その一線を超えた瞬間ですね(生吹君記憶無くしてますが(怒)
ただ運命を待っているのではなかった。

後半のエロに力を入れたのか、生吹のホテル時代が若干早足だった様な。
あと、その融資はリアルで有りなのかな?

エロは褐色+スーツ+ソックスガーター+ギャップ受け+嫉妬=でお分かり頂けると思います。
綺麗…。
私の萌えスカウターから煙が出てしまう破壊力でした。

1度読んだ後に最初から読み直すと灯生は入店する時どれだけ緊張した?とか、覚えて無くて少しキツく当たった?とか想像が更に膨らみました。

コミコミ小冊子が嫉妬でフェ○してしまう素敵なお話なんですよね。電子にならないかな。
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