猿喰山疑獄事件
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猿喰山疑獄事件

遙々アルク

ごめん、合いませんでした

ネタバレ
2022年4月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 211ページ。
ファンの方はこのレビュー読まないで下さい……。
絵にクセがあるというのは承知の上で、ストーリー重視ということで読みました。
しかし、思った以上に絵のクセが強く、かつ表情がないのが合いませんでした。表情から心の機微を垣間見る、というのが全く出来なかった……。
ストーリーに関しては、良い話だったとは思います。冷酷な王を演じる主人公の仮面を詐欺師が剥がす、ロマンチックです。
ただ、詐欺師の描き方が私の趣味じゃない。いとこを養子にする流れも、舞台が戦前戦後すぐならともかく、現代だと違和感が強い。ラストも衝撃的ではあるけれど、作劇の観点からは安易さがありました。
全体的に昭和感のある漫画表現とストーリー運びで、この作品が平成20年代に発表されていたことが最大の驚きでした。
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