gift
」のレビュー

gift

一ノ瀬ゆま

シリアスで辛くてでも希望に満ちた

2022年4月15日
一ノ瀬ゆま先生の圧倒的な画力(えぢから)とストーリー、エンディングはまさに映画のエンディングのようで、読み終わった後しばらくぼーっと頭の中で反芻してしまうようなそんなお話でした
美しく獰猛な獣のような勁(けい)を思わず自分のボクシングジムに誘った宥(ゆたか)
勁は宥がゲイであることをばらさない代わりに、自分が好き勝手にすることを要求するが、トレーナーとしてその条件をのまない宥に、勁は身体を要求する。
脅迫から始まる二人の関係は、宥が勁のバックグラウンドを少しずつ知る中で形を変えていく。
正直、勁の過去を考えると本当につらいのですが、その中にも二人の関係が変わっていく表現や無表情な勁の心の動きがわかるのは、本当に素晴らしいの一言です。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!