嫌い、大嫌い、愛してる。
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嫌い、大嫌い、愛してる。

ARUKU

赦しと救いの旅だね

ネタバレ
2022年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ドクズ凍月と癒しの奏の旅物語。凍月が旅を通して真人間になっていったことと、奏の意識が戻ってきたことで読者の自分も救われた感がありました。この旅はどうなっちゃうんだろってかなり心配したけど、最後、奏の意識が戻ったタイミングとかうまいなって作家さんの力量を感じました。読み応え充分。始まりはやばいくらい凍月がドクズので、読むのが辛いけれど、逃避行を続けるうちに凍月が改心していく様を読んで、心が落ち着きます。賛否両論ありますが、読み終わってみると、松本清張のドラマの「砂の器」「ゼロの焦点」か、ほかには「人間の証明」とかの世界観を思い出して満足感がありました。自分は好きかな。
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