このレビューはネタバレを含みます▼
SPの桜田は、来日中のノーラ王子の身辺警護を担当することになります。ノーラ王子は資料通りに派手好きの遊び好きなのですが、桜田は違和感を覚えるのでした。もしかすると別人ではないかと桜田は疑い、確かめようとします。セクハラまがいの揶揄い方をしてくるノーラ王子と真面目な桜田との駆け引きが展開されてゆきます。どちらも立場上、易々と真実を明かす訳にはいかないのですが、お互いに隠し持つ恋心はバレバレなのでした。『それは秘密にしておきたい』で晴れて2人は結ばれます。『愛はない』大学生の木村陽斗が10年前の母親の葬儀を回想するシーンから始まります。母一人子一人の中学生の陽斗は引き取り手がなく、葬儀の日に初めて会った母の従兄•小説家の友部に言われるまま友部の家へ行きます。けれどもゲイの友部が相手を連れ込んでいたり、母親の遺した貯金を渡してくれなかったり、挙句にキスまでしてきた友部をブッ飛ばして陽斗は出て行ったのでした。大人なりに、子供なりに、拗らせたお互いの感情が10年後に奔出します。『天国も地獄も•番外編』ではハワイを発った後の城田×姫野の姿を垣間見れます。