この世界を愛すること

ネタバレ

2022年4月19日

このレビューはネタバレを含みます▼ 虹色村に住むチロリは人だけではなく植物や人ならぬもの等、生きる全てに平等に愛を注ぐ優しい青年。自分が誰かの寂しさや辛さを見たり聞いたりするのが辛いから手を差し伸べる、と言うけどそれが出来るのは根底に強さがあるから。そんなチロリをいつもバカ呼ばわりする幼馴染のアキラは、長年の片思いを隠して日々見守っているのが可愛い。2人の関係に甘さはないけれど、ここぞという時に必ずアキラがチロリの助けになってていつかこの愛がチロリに届くと良いなと応援したくなりました。チロリが初めに見てたこの世界は少し寂しいものを感じたけど、関わるものからの贈り物で少しずつ見え方が変わっていき、いつの間にか愛おしいものになってゆくのもARUKU先生ならではの構成だなと感動。平和や豊かさ、幸せってなんだろうねって考えてしまった。

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shikimi さん

(女性/50代) 総レビュー数：447件

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