花鳥風月~ぼくたちの初恋綺譚~
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花鳥風月~ぼくたちの初恋綺譚~

アユ・ヤマネ

「花鳥風月」…日本人の美意識ですね。

ネタバレ
2022年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★DK紡木と三尋、家庭教師と生徒、2組の初恋物語。

★モテるのに彼女を作らない三尋は、ツバメの観察をしている紡木が気になる…。

★表紙…見たことがありましたが、小さな画面で見て、「絵本のような可愛らしいお話かな」とスルーした覚えがあります。改めてPCの画面で見て、その画力と鮮やかな色彩に驚きました。本編の絵も可愛らしいのですが、絵にさほど詳しくない私から見ても「上手いなぁ」と感じます。仕草や表情での表現も素晴らしく、ツツジの蜜のシーンなど、胸がトクトクしました。構成と関係性も秀逸です…とだけ述べておきますね。(作品紹介は書き過ぎ感が…苦笑)

★表題作のみ157ページ。ツバメの交尾、図書室の前髪、ソバカス、おでこ…等など、初恋の初々しさに心くすぐられるだけでなく、季節が移ろう美しさ、日本の伝統行事…作者様が触れ、日々感じておられることが、じんわり伝わってくるような、良い作品だと思いました。

★『のら〜拾われ貧乏男子〜』が好きなのですが、その「アユヤマネ」先生の別名義とは気づいていませんでした。(「・」!)こうして自分にぴったりとハマる作品に出会えること、とてもうれしいです。レビューに感謝です:D
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