きみ色に汚されたい
」のレビュー

きみ色に汚されたい

さがのひを

可愛いかったぁ。

ネタバレ
2022年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様です。王道の拗らせ両片思いですが、想い合う二人の心情がとても素敵でした。
とある事情ですれ違いのまま疎遠になった幼なじみの再会ものですが、何で?と思うほど見事なまでのすれ違いなんですよぉ。
相手を思う気持ちが深過ぎるが故に、失うことを恐れて自分の気持ちを押し殺してしまうもどかしさに焦れ焦れ感がたまりません。両片思いが大好物な方にはヒットだと思います。どちらも気持ちを温め続けていた一途さが可愛いのです。
桜海目線、映空目線、それぞれの恋焦がれる想いがガンガン伝わって来ます。好きなのに一歩踏み出せず、どうにもならないもどかしさや切なさがチクチクと胸を突いて来ます。言葉にして伝えられれば、どれだけいいか…
相手に対して湧き上がる劣情が溢れ出て、その罪悪感に苛まれながらも求めてしまう心と、慰める身体の描写がリアルにありそうで上手いなぁと思います。純粋に好きでいる感情と、欲情してしまう雄みのギャップにドキドキです。
モデルとしてモテモテな映空も、桜海しか目に入らなくてヤキモチ妬くのが可愛いし、執着にも近い独占欲にテンションが上がりました。こういうの好き。二人とも全力で愛し合ってるのになぁ…
なのに、何でこんなに伝わらないんだぁぁぁ~!
動き出したら早いのが両片思い(笑)
想いが通じ合ってからのエチは、とてもエロくて幸せに満たされているんですが、モノ自体が白抜き修正どころか、形状すらわかりにくいゴーストのような描き方が多くて、非常に残念でした。せめて棒状の形だけでもあったなら…(泣)
恋人になった映空の甘々なイチャイチャが可愛いかったです。

『桜海』『映空』と春を意識したネーミングだそうで、この時期にぴったりで素敵でした。
紙のカバー下のミニ漫画も、作者様の後書きも楽しかったです。
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