酒と涙と男とニャンコ
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酒と涙と男とニャンコ

小野ユーレイ

猫を愛してやまない男達

ネタバレ
2022年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小野浜こわし先生の別PNでずっと気になっていた作品。相変わらずくたびれた色気ある男達がたまらんのですがBLではありません。
行き場を無くした猫達が集まるバー「仔猫と私」、そして毎夜そこに集うは猫バカの曲者達。が、ある日突然何者かに追われた男が店の中に逃げ込んできて‥と冒頭から事件臭が漂いまくって読み応えもバッチリ。
以前、先生別名義のGhostdog を読みましたが、あの作品と同様に過去と現在を行ったり来たりする構成でストーリーも男臭い。何度か確認作業をしながら読み進めましたがクセになる味わいでした。
今作では時々挟まれる面白味の隠し味が効いています。特にマスター。そして後半になるとハードボイルドとサスペンス臭が強くなりドキドキしっぱなし。あと猫に振り回されすぎてる猫バカな男達の哀愁も見所の1つ。
最後に、猫を愛でる時の視線がいいの!こんな優しさと色気を含んだ目で見つめられる猫、いいな〜。裏表紙はBLと思えなくもない構図で感謝しかない。213p。
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