このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さんだったんですが、試し読みしてみたら面白そうだったので購入してみました。色々引っ掛かる部分があって、残念ながら最初に感じたワクワク感が最後まで続かなかった気がします。本作品は、女性向けAV男優の二階堂×真面目な公務員・立花のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで185ページ。普通を愛する立花のマンションの隣室に、偶然見つけた女性向けAVに出演していた男優の二階堂が引っ越してきて…というストーリー。実は立花には少し普通ではない趣味があって、ちょこちょこ「普通」というワードが出てきます。「普通であることとは?」というメッセージ性があるんでしょうが、どうもそれが中途半端で活かされ切れていない気がしました。あと、作中でも二階堂が天然であると描写されているんですが、うーんなんか思った天然っぷりと違う…。この「天然キャラ」というのもふんわりしていてあまり際立っていない気が。立花の方も、黒髪眼鏡と言えばお決まり受けキャラなのに、どうやら色気が足らない。良い人なんですがそこまで魅力が感じられずでした。あと人物の眉間が、なんか厚みがある感じや、キメ顔のアップアングルがほぼ一緒なのも気になってしまいました。あと2話目で立花宅を訪れた二階堂がびしょ濡れなのも気になりました笑。撮影後でシャワー後という設定だったんですが、ちょっと髪が湿ってるくらいのレベルじゃなくて、ボタボタ水滴が落ちてほっぺたも水が流れてるくらいのびしょ濡れ具合で、えっもうちょっと拭いてから行こう?となりました。