ロッカバイディア
」のレビュー

ロッカバイディア

暮田マキネ

痛みを伴う、深い深い愛・・・

ネタバレ
2022年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の繊細なイメージそのままの内容・・と思います(^^
実の母親からギャク待を受け、養子として弁護士夫婦の息子となった累と、そのお隣に住んでいる、医者を両親に持つ次男の八尋との・・・深くて痛みを伴う愛の物語。(注:ちゃんとハピエンなのでご安心を(^^;)
いつも、いつまでも、養子である事に不安を感じ、常に「両親が望むような良い息子」を演じ続ける累は・・・・いつでも人の顔色を窺い、常に人に好まれるように、「間違わないように」と神経を尖らす。でもそれは、幼い頃のギャク待がそうさせているんでしょうね・・・「要らない子」にならないように、いつでもビクビクしている。決して養父母が悪いわけではなく、寧ろ優しく、愛情深く育ててくれたけれど、それでもトラウマは拭えない。唯一の心の拠り所でもある八尋との関係も、後ろめたい気持ちもあれど、ついつい依存してしまう・・・・そんな中で段々と精神が蝕まれていく累があまりにも可哀想で、読んでて胸が詰まる思いでした。作家さんの描写があまりにも繊細で上手くて・・累の表情があまりにも切なくて・・うっかり自分もお話に飲まれて重たい雰囲気になってしまいましたが(^^;最終的には八尋の深い愛情で泥濘から救われるのでホッとしました♪両親にも気持ちがちゃんと伝わって良かったね・・・と思いましたね(^^それもこれも、八尋のお蔭!!詰まっていた想いを吐き出せて良かった・・✨そして八尋とも堂々と恋人になれて良かった・・✨理解のある義父母でホント良かった・・・✨最後は温かい気持ちに包まれるお話で良かった~・・・(感涙✨)
そしてそして・・心を持っていかれる素晴らしい作品に出会えてよかった・・✨
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