昨日、君が死んだ。
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昨日、君が死んだ。

ARUKU

世界観を理解するのに苦労…

2022年5月4日
初読み作者様です。
タイトルのインパクトで気になっていた作品。絵があまり得意なタイプの絵じゃなく購入は見合わせていましたが、セール+クーポンが重なったので読んでみました。
びっくりするほど長かった。そして続刊ものだったんですね。1巻完結と思い込んでいました。表題作のみ総256ページ。

仕立て屋の羽繕(ハヅ)と学生時代の同級生・ゴドーの『たましい探し』の物語。
BLですが1巻時点で主役の直接的な絡みはなくブロマンス風。主役以外のところでそれらしいシーンは出てきますが神話的な感じなのでBL描写は極めてマイルドです。

まず世界観を理解するのに時間がかかりました。
世界が滅んだ後の話なんですが、学生時代の回想が出てくるので世界観は現代なのかと思いきや、天使や悪魔が普通に存在しており、なんというかごちゃ混ぜな感じです。
現代とファンタジーの世界が自分の中で共存していなかったので、そのギャップというか違和感が飲み下せず、冒頭からかなり戸惑いました。2周読んでやっとなんとなく世界観を理解しました…。
現代の世界+オズの魔法使い+ハウルの動く城に童話のエッセンスをふりかけたような印象。かなりクセの強い作風だと感じました。

キャラクターの表情が書かれている心情と微妙に合っていなかったり、どこを、誰を見ているのかが分からない目線をしていたりで登場人物に感情移入がしづらいです。少女マンガ並みに主役の心情ト書があるのですが、感情移入ができないので置いてきぼり感が。
頭で理解はできるのですが、心を動かされないというか…。キャラクターの性格もイマイチ掴み辛い。
1巻時点での感想は『よく分からなかった』というのが本音。
ただものっすごいボリュームのお話なので、まだ物語の序盤なんでしょうね。
1巻で自分にとってどういう作品か判断するには早いと思ったので、2巻が出たら読みます。もう少しお話を理解して感想が変わるかもしれないので。

読後にレビュー一覧をサラッと見ましたが高評価が殆どなので私は少数派なんでしょうね。ARUKU先生の他の作品を読んでいたらまた理解度が違うのかもしれませんが。
現時点では☆3.5くらいの印象です。
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