あかりと彼はなやましい
」のレビュー

あかりと彼はなやましい

鶴亀まよ

かわいい!カッコイイ!涙とキュンが一杯!

ネタバレ
2022年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編『三上と里はまだやましくない』と迷った末、こちらの方が好みかなと思い先に購入ましたが、大正解でした。心を持っていかれて、何度も読み返す作品になりました。一巻では、あかりの苦しさや寂しさに感情移入してしまいました。教室で泣いていた時、ちゃんといなくなると言った時、合鍵落とした時とその後など、度々泣きました。胸が締め付けられました。もう傷つきたくないから、大切な人達も巻き組みたくないから、頑なに自分で外せないストッパー。本当に欲しい物を『欲しい』と言う事を諦めて、冗談にしてごまかしてしまう切なさ。包容力のある大人の瑞貴が、そんなあかりをいじらしく思ったのも頷けます。二巻では、瑞貴に追いつきたいあかりが自分の世界を広げていくのを目の当たりにして、年上であるが故に瑞貴が苦悩する姿が見られます。でも、出会ってしまったからには手放せないと決断した瑞貴に拍手。カバー下になるのでしょうか、作者様の後書き後のお話も好きでした。
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