午前2時まで君のもの
」のレビュー

午前2時まで君のもの

奥田枠

涙無しには読めません。

ネタバレ
2022年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても切ない物語でした。
まるで一本の映画のようでした。
主人公の毎朝の衝撃たるや、如何程のものかと考えると、寿命が縮みそう。
奥さんはとてもいい人だけど、最終的に自分が耐えられなくなることは、賢い人だからきちんと考えれば予想はできたんじゃないのかな?
結婚という選択は、主人公にとっても、奥さんにとっても、あまりにも無謀だったと思います。
主人公はじっくり考える時間もなく、メモを頼りにたった1日で決めなければいけなかったし。
でも、最終的には、落ち着くところに落ち着いてくれて、安心しました。
主人公のツラい記録を書き換える、彼の葛藤と優しさにも心が震えました。
主人公の事故時点(大学生)での好きな相手は、これから日々朝を迎えても決して変化することはないのだから、完璧な幸せではないかもしれないけど、主人公と彼の1日の終わりが幸せならそれでいいと思います。
万が一、障がいが治ることがあっても、主人公と彼なら二人で乗り越えられそうです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!