狼領主のお嬢様
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狼領主のお嬢様

柑奈まち/守野伊音/SUZ

読みたかった作品です。

ネタバレ
2022年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 広告等で気になってた作品。今回50%オフで全巻購入しました。転生復讐のストーリーは多々ありますが私はゲーム等の転生は好みません。この作品はおすすめします。物語も筋書きがしっかりしててミステリー要素もあってドキドキします。ヒロインのシャーリーは前世で裕福な領主のお嬢様でした。しかし祖父と両親が自分達の贅沢の為に領民から搾取し領地はやせ細り、領民から不満は溢れたが領民達を恐怖で支配しました。革命を起こしたのはヒロインの初恋の人カイド。身分を偽りスパイとしてヒロインのお屋敷に雇われた少年。ヒロインの家族は屋敷を焼き払われ死にました。初恋の彼に囚われたヒロインは何も知らなかった理由でヒロインの命を助けようとするが「悪逆領主の娘」として処刑を望みます。前世の処刑までのプロローグから25ページまでヒロインの凛とした態度に心打たれます。前世が辛いよ。そしてシャーリーとして自分の首が落ちた記憶そのままに生まれ変わります。なぜ自分が転生したのかその理由をずっと考えていたシャーリー。きっともっと罰を受けろと領民の恨みや憎悪から生まれたのだと。このヒロインの心情が辛いです。人と関わらず何も望まず一生を終えるつもりだったヒロインが再び愛したカイドと再会します。セリフのひとつひとつが胸に刺さります。読み終えるのもったいないような作品です。ラストの展開が楽しみです。
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