このレビューはネタバレを含みます▼
重い、重いです。愛も罪も何もかも重い、、、。最終的に縋る者が育郎しかいなかったのは典彦なのでは?!ドMが行き過ぎてドSになっちゃうなんて坊ちゃん好きすぎて訳わかんなくなっちゃってもう、なんていうか怖いけど狂気だけど健気にすら感じます。坊ちゃんも典彦以外どうでも良くて、典彦の手で無理やり第三者に身体を開かせられたり、酷いことかなりされてるのに、結局典彦許しちゃうし、世界に坊ちゃんと典彦だけだったら幸せに暮らせたのに、典彦は自分だけの坊ちゃんになって欲しかっただけなのに、かなり遠回りして、でも、最後に坊ちゃんのあの笑顔見れて、抱きしめて貰えて本当良かった。結局蟷螂の檻に囚われたのは典彦だった気がします。読み終わったらカーテン開けて、窓開けて、晴天の空を仰ぎたい!重たいけど暗いけど不思議とそんな晴れ晴れとした気分になる作品でした。すぐには読み返せないけど、無性にこの世界感に浸りたい時があります。