【全7-10セット】王妃のプライド2【イラスト付】
市尾彩佳/氷堂れん
このレビューはネタバレを含みます▼
まずは大団円で終わって一安心。王妃として嫁いできたのに6年間にも及ぶ虐げられた生活と立場を王様が知らずに過ごしてきたこと。そして、虐げられてきた王妃によって国が助けられてきて、しいては幼いからと閨を共にせず愛人にその役をさせて、その愛人が王妃から送られてきたこと。それを全て知ったのが愛人の一言で6年経ってようやく再会するきっかけになった。再会してみれば美しく成長した王妃に心を動かされ、避けていた6年間の出来事を知り罪滅ぼしの日々が始まる。まぁ、いくら上手いこと言ってみても自分勝手で自尊心を傷つけられたことに囚われていて王妃のことは蔑ろにしてきたことは事実で最低。改心してからの一途さも王妃の美しさに参ったからとしか思えないし。王妃の矜持は守ろうとしてくれて尊んでくれはしていたけど、頑なに心を許せるはずもない王妃。そりゃそうだよなぁと納得しつつ、では王妃がどのようなタイミングで王様と心を通わすことになるのか?それを知りたくて読み進みました。フィルクロード王太子←王妃の従兄弟のおかげ。その国のバックアップがなければ全てはうまく治らなかったとおもう。フィルクロード王←王妃の伯父上との初めて会った時の場面では知らず知らずのうちに涙が溢れてきました。伯父上の気持ちが切なくてありがたくて。王様はヤキモチを焼いてる場合ではなく、感謝しなきゃ!そのくらい大事な方たちです。最後の最後まで王妃からの愛の言葉はなかったけど子供が4人となれば、2人の間に言葉はなくても…言わずもがな…ということで満足です。できれば王様の前で微笑んで欲しかった。6年間のシカトはそれだけに重い。王様もそれはわかっているのでしょうね。
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